TRADES技術職の仕事図鑑

AUTOMOTIVE MECHANIC

05自動車整備士

車検も、EVも、電子制御も。クルマの「主治医」。

車検整備・定期点検・事故整備・電子制御装置の整備を行う仕事です。整備工場(認証工場)は、工員のうち一定割合以上が整備士でなければ続けられません。整備要員の平均年齢は47.7歳(2025年6月末)で、若い整備士が求められています。

SPEC SHEETNo.05
求人倍率機械整備・修理従事者(設備保全などを含む)/2025年度
4.04倍全職業の3.7倍
年収換算自動車整備・修理従事者/平均40.6歳
約504万円
主な資格
三級自動車整備士二級自動車整備士一級小型自動車整備士

出典: 一般職業紹介状況・雇用関係指標(年度)2025年度(厚生労働省)/令和7年賃金構造基本統計調査(厚生労働省, 2026年3月)。フルタイムに限ると 4.50倍。日整連の実態調査の平均年収は 約443万円(ディーラー 約535万円)。

01 WORK / 仕事内容

何をする仕事か

A

車検整備

法定の検査に通るよう点検・整備する。2024年10月からは電子装置のOBD検査も。

B

定期点検・一般整備

オイル・ブレーキ・足回りなどの点検と修理。

C

事故整備

板金・塗装を含む修理。2025年調査で売上が前年比+9.4%。

D

電子制御装置の整備

自動ブレーキなどの整備(2020年4月からの特定整備制度)。

主な職場

ディーラー

平均37.9歳・平均年収 約535万円。新車の点検・保証修理、メーカー研修。

専業の整備工場

平均53.0歳・平均年収 約396万円。町の整備工場。車検・一般整備・板金など。

兼業(中古車・カー用品店など)

平均49.0歳・平均年収 約420万円。

自家(運送会社・バス会社など)

自社保有の車両を整備する。

職場ごとの平均年齢・平均年収: 令和7年度 自動車特定整備業実態調査結果の概要(日本自動車整備振興会連合会, 2026年1月)。

02 LICENSE / 資格と取り方

資格のステップ

整備補助・洗車・タイヤ交換などは無資格でもできる。実務経験を積んで三級→二級、または整備専門学校(一種養成施設)で二級課程を修了するルートがある。

  1. STEP01
    未経験OK

    整備補助から

    洗車・タイヤ交換・部品の脱着補助などは資格なしでOK。

  2. STEP02

    三級自動車整備士

    実務経験を積んで受験/一種養成施設の三級課程(900時間・1年以上)

    令和7年度第1回 三級シャシ 学科 70.8%

  3. STEP03

    二級自動車整備士

    三級合格後の実務経験(大学・高校卒などは2年以上)/一種養成施設の二級課程(1,800時間・2年以上)/二種養成施設(実務経験者向け)

    令和7年度第1回 二級ガソリン 学科 61.9%

  4. STEP04
    GOAL

    一級小型自動車整備士

    上位資格。登録試験は学科(筆記・口述)+実技

    一級小型 実技(2026年8月)91.6%

工場の種類別の平均(日整連 実態調査・2025年6月末)

業態事業場数平均年齢平均年収
ディーラー16,17637.9歳約535万円
兼業15,76749.0歳約420万円
専業56,83453.0歳約396万円

出典: 令和7年度 自動車特定整備業実態調査結果の概要(日本自動車整備振興会連合会, 2026年1月)。合格率は受験者数と合格者数から計算した値を含みます。

5職種の資格ロードマップを見る →

03 PAY & DEMAND / 年収・求人倍率

年収と求人倍率

FIG. 自動車整備・修理従事者の年収換算(年齢別・万円)
361
20〜24
439
25〜29
492
30〜34
547
35〜39
578
40〜44
594
45〜49
598
50〜54
566
55〜59
456
60〜64

出典: 令和7年賃金構造基本統計調査(一般労働者・企業規模10人以上)(厚生労働省, 2026年3月公表)。年収換算=きまって支給する現金給与額×12+年間賞与で、資料側の推計(公表値ではありません)。企業規模10人以上の一般労働者。

JOB OPENINGS RATIO

4.04倍

機械整備・修理従事者(設備保全などを含む)(2025年度)

フルタイムに限ると 4.50倍。求職者1人に対して、求人が約4.0件ある計算です。

出典: 一般職業紹介状況(職業安定業務統計)・雇用関係指標(年度)2025年度(厚生労働省, 2026年公表)。ハローワーク経由、パート含む常用。

04 WORK STYLE / 働き方

働き方と、制度の変化

経験で上がる賃金カーブ

年収換算は20代前半 約361万円から50代前半 約598万円まで上がり続ける。

EV・ハイブリッドの整備

対地電圧50Vを超える蓄電池を内蔵する自動車の整備は、労働安全衛生規則で特別教育が必要な業務とされている。

OBD検査

国産車は2024年10月1日、輸入車は2025年10月1日から、車検に電子装置の検査(OBD検査)が加わった。

繁忙期・休日

年度末やタイヤ交換期が忙しい、ディーラーは平日休みが多いとされるが、統計では確認できていない。

05 FIELD CHECK / 見学ポイント

見学で、これを聞く。

求人票では見えにくいことを、見学やお試し勤務の日に現場の人に聞いてみましょう。

  1. Q1

    ディーラー・専業・兼業のどれで、車検・一般整備・板金・電動車の比率は?

    WHY業態で年齢層と年収が大きく違う。

  2. Q2

    未経験から三級→二級の取得を支援してもらえますか?

    WHY二種養成施設の受講費、受験費、合格手当の有無を聞く。

  3. Q3

    スキャンツールや特定整備の認証はありますか? 高電圧の特別教育は?

    WHY電子制御・電動車の経験を積めるか。

  4. Q4

    工具は自分で揃えますか?

    WHY自己負担の慣行は統計がない。職場ごとに確認。

  5. Q5

    若手の指導役は誰ですか?

    WHY専業工場の平均は53.0歳。教える体制を見ておく。

この職種の職場を、見学してから選ぶ。

クーラなら、履歴書・面接なしで見学・お試し勤務(報酬あり)に申し込めます。求職者は無料です。

NOTE / 数字を読むときの注意

  • 求人倍率の「機械整備・修理従事者」は、自動車以外の機械整備も含みます。
  • 賃金構造基本統計調査(企業規模10人以上)と日整連の実態調査(全規模の抽出推計)で、平均年収が約60万円違います。どちらの数字かを併記しています。
  • 試験の合格率は回ごとに受験者の構成が違うため、回をまたいで比べないでください。

SOURCES / 出典

  1. 一般職業紹介状況(職業安定業務統計)・雇用関係指標(年度)2025年度(厚生労働省, 2026年公表)
  2. 令和7年賃金構造基本統計調査(一般労働者・企業規模10人以上)(厚生労働省, 2026年3月公表)
  3. 令和7年度 自動車特定整備業実態調査結果の概要(日本自動車整備振興会連合会, 2026年1月)
  4. 自動車整備士になるには(日本自動車整備振興会連合会, 2026年9月閲覧)
  5. 令和7年度第1回 自動車整備技能登録試験 試験結果(日本自動車整備振興会連合会, 2025年)
  6. 自動車の電子的な検査(OBD検査)について(国土交通省, 2024年10月開始)
  7. 労働安全衛生規則 第36条(e-Gov法令検索)(デジタル庁(e-Gov), 現行版)
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