TRADES技術職の仕事図鑑

ARCHITECT / DESIGNER

02建築設計・建築士

線一本で建物が決まる。図面に責任を持つ人。

建物の基本設計・実施設計・確認申請・工事監理を担います。一定の規模・構造の建物は、一級・二級・木造建築士でなければ設計・工事監理ができません(業務独占)。建築士の指示のもとで図面を描く補助は、資格がなくてもできます。

SPEC SHEETNo.02
求人倍率建築・土木・測量技術者(施工管理を含む)/2025年度
5.58倍全職業の5.1倍
年収換算建築技術者(施工管理を含む)/平均43.4歳
約679万円
主な資格
二級建築士一級建築士木造建築士

出典: 一般職業紹介状況・雇用関係指標(年度)2025年度(厚生労働省)/令和7年賃金構造基本統計調査(厚生労働省, 2026年3月)。設計職だけの倍率は職業分類上とれない。設計職だけの賃金の公的統計はない。

01 WORK / 仕事内容

何をする仕事か

A

基本設計

施主の要望・敷地・法規・予算から、建物の骨格と間取りを決める。

B

実施設計

工事ができる精度まで図面を詰める。構造・設備の設計者と調整する。

C

確認申請

建築基準法などに合っているかの審査を受けるための図書をつくる。

D

工事監理

工事が設計図どおりに行われているかを確認する。

主な職場

建築設計事務所

組織設計・アトリエ・構造/設備設計事務所。基本設計から監理まで。

ゼネコン設計部

設計施工一括の案件の設計、施工図との調整。

ハウスメーカー・工務店

住宅の設計。プラン提案を兼ねる例もあるとされる(未確認)。

官公庁・確認検査機関

建築確認・検査、営繕。

02 LICENSE / 資格と取り方

資格のステップ

指定科目を修めて大学・短大・高専・専修学校等を卒業すれば、実務経験なしで一級建築士試験を受けられる(2020年3月1日施行の改正後)。実務経験は免許登録までに積めばよい。

  1. STEP01
    未経験OK

    設計の補助(CADオペレーター等)

    資格なしで入れる。設計者・工事監理者として記名できるのは建築士だけ。

  2. STEP02

    指定科目を修めて卒業

    大学・短大・高専・専修学校等で国土交通大臣の指定科目

  3. STEP03

    二級建築士試験(学科 → 設計製図)

    指定科目の卒業など

    2025年 総合合格率 22.6%

  4. STEP04

    一級建築士試験(学科 → 設計製図)

    指定科目の卒業、二級建築士、建築設備士など。実務経験は受験の要件ではない

    2025年 総合合格率 11.4%。合格者の平均 30.0歳

  5. STEP05
    GOAL

    免許登録

    所定の実務経験を登録時までに積む(年数は学歴で異なる。建築士会連合会で要確認)

一級建築士試験の推移(学科・設計製図・総合合格率)

年学科設計製図総合製図の課題
202115.2%35.9%9.9%集合住宅
202221.0%33.0%9.9%事務所ビル
202316.2%33.2%9.9%図書館
202423.3%26.6%8.8%大学
202516.5%35.0%11.4%庁舎

出典: 令和7年一級建築士試験「設計製図の試験」の合格者を決定(報道発表)(国土交通省, 2025年12月)。合格率は受験者数と合格者数から計算した値を含みます。

5職種の資格ロードマップを見る →

03 PAY & DEMAND / 年収・求人倍率

年収と求人倍率

FIG. 建築技術者の年収換算(年齢別・万円/施工管理を含む)
412
20〜24
551
25〜29
636
30〜34
710
35〜39
748
40〜44
765
45〜49
808
50〜54
880
55〜59
743
60〜64

出典: 令和7年賃金構造基本統計調査(一般労働者・企業規模10人以上)(厚生労働省, 2026年3月公表)。年収換算=きまって支給する現金給与額×12+年間賞与で、資料側の推計(公表値ではありません)。企業規模10人以上の一般労働者。

JOB OPENINGS RATIO

5.58倍

建築・土木・測量技術者(施工管理を含む)(2025年度)

設計職だけの倍率は職業分類上とれない。求職者1人に対して、求人が約5.6件ある計算です。

出典: 一般職業紹介状況(職業安定業務統計)・雇用関係指標(年度)2025年度(厚生労働省, 2026年公表)。ハローワーク経由、パート含む常用。

04 WORK STYLE / 働き方

働き方と、制度の変化

設計者の高齢化

建築士事務所に所属する一級建築士のうち60歳以上は43.6%(2024年)。20〜30代は計11.3%。国交省は「今の傾向が続けば所属建築士は30年後に半減」と試算している。

2025年4月1日の法改正

原則すべての新築で省エネ基準への適合が義務化。木造戸建ての「4号特例」も縮小され、構造審査の省略は平屋かつ延べ200㎡以下に限られた。住宅設計で構造・省エネの図書が増える。

試験シーズン

一級の設計製図試験は10月(2025年は10月12日)。夏〜秋に受験者の学習負担が集中する。

残業・休日

設計事務所の残業時間・休日の公的統計は確認できていない。見学で実績を聞くのが確実。

05 FIELD CHECK / 見学ポイント

見学で、これを聞く。

求人票では見えにくいことを、見学やお試し勤務の日に現場の人に聞いてみましょう。

  1. Q1

    製図試験の前に勤務の調整や受験費用の支援はありますか?

    WHY一級は学科→製図の二段階。受験期の働き方が合否に響く。

  2. Q2

    ここでの業務は、免許登録に必要な実務経験として認められますか?

    WHY2020年の改正で実務経験は登録時に審査される。

  3. Q3

    主に担当する用途と構造は?(木造住宅/RC・S造の非住宅)

    WHY経験の積み方が変わる。

  4. Q4

    構造計算・省エネ計算は誰が担当していますか?

    WHY2025年4月の法改正で住宅設計の業務量が増えている。

  5. Q5

    使っているCAD・BIMは?

    WHY入社後に覚えるソフトがわかる。

この職種の職場を、見学してから選ぶ。

クーラなら、履歴書・面接なしで見学・お試し勤務(報酬あり)に申し込めます。求職者は無料です。

NOTE / 数字を読むときの注意

  • 求人倍率・賃金は施工管理を含む区分の値で、設計職だけの値ではありません。
  • 建築士の登録に必要な実務経験の年数、業務独占となる規模の線引きは、原文で確認できていないため載せていません。
近くの職場を見学する→