TRADES技術職の仕事図鑑

MAINTENANCE TECHNICIAN

04設備保全

ラインを止めない。止まったら、最速で戻す。

工場の生産設備や空調・コンプレッサー・受変電などのユーティリティ設備を点検し、故障を直し、故障しにくいように改善する仕事です。機械系(駆動・油圧・空圧)と電気系(シーケンス制御・モーター・インバーター)に分かれることが多くあります。

SPEC SHEETNo.04
求人倍率機械整備・修理従事者(自動車整備を含む)/2025年度
4.04倍全職業の3.7倍
年収換算はん用・生産用・業務用機械器具・電気機械器具整備・修理従事者/平均42.7歳
約571万円
主な資格
機械保全技能士電験三種電気工事士

出典: 一般職業紹介状況・雇用関係指標(年度)2025年度(厚生労働省)/令和7年賃金構造基本統計調査(厚生労働省, 2026年3月)。フルタイムに限ると 4.50倍。残業は月18時間(全職種計 11時間)。

01 WORK / 仕事内容

何をする仕事か

A

点検・予防保全

計画どおりに設備を点検し、壊れる前に部品を替える。

B

突発対応

故障で止まったラインを原因調査して復旧する。

C

改善

同じ故障が起きないよう、設備を改造・改良する。

D

保全記録

点検・故障・修理の履歴を管理し、次の計画に生かす。

主な職場

工場の保全課(自社)

担当ラインが決まっている。設備の停止日に作業が集中しやすい。

設備メーカーのサービス部門

客先の工場を回るフィールドエンジニア。出張・移動が多い。

保全の請負会社

複数の工場に常駐。経験できる範囲は現場による。

ビル・施設管理

空調・電気・給排水が中心。24時間の施設は当直がある。

02 LICENSE / 資格と取り方

資格のステップ

保全作業そのものに必須の免許はない。公共職業訓練(ポリテクセンター等)に電気保全・機械保全のコースがある(地域ごとに要確認)。技能検定「機械保全」は3級から受けられる。

  1. STEP01
    未経験OK

    保全の補助・オペレーターから

    保全作業に必須の免許はない。職業訓練で基礎を学ぶ道もある。

  2. STEP02

    機械保全技能士 3級

    国家検定(職業能力開発促進法)。機械系・電気系の保全作業

    2025年度 受検申請 7,064人・合格 5,285人

  3. STEP03

    機械保全技能士 2級 → 1級

    実務経験に応じて上位等級へ(受検資格は実施機関で確認)

    2025年度 2級 合格 6,215人/1級 合格 3,813人

  4. STEP04

    第二種電気工事士

    配線の改造など電気工事を自分で行う場合に必要

  5. STEP05
    GOAL

    電験三種

    受変電設備を持つ工場・ビルで保安監督者の選任が必要

    2025年度 合格率 13.0%

技能検定「機械保全」2025年度(全等級計 受検申請 31,534人は全133職種で2番目に多い)

等級受検申請合格
特級676人260人
1級9,122人3,813人
2級13,200人6,215人
3級7,064人5,285人

出典: 令和7年度「技能検定」の実施状況(厚生労働省, 2026年8月)。合格率は受験者数と合格者数から計算した値を含みます。

5職種の資格ロードマップを見る →

03 PAY & DEMAND / 年収・求人倍率

年収と求人倍率

FIG. 機械器具整備・修理従事者の年収換算(年齢別・万円)
412
20〜24
548
30〜34
616
40〜44
680
50〜54
695
55〜59
511
60〜64

出典: 令和7年賃金構造基本統計調査(一般労働者・企業規模10人以上)(厚生労働省, 2026年3月公表)。年収換算=きまって支給する現金給与額×12+年間賞与で、資料側の推計(公表値ではありません)。企業規模10人以上の一般労働者。

JOB OPENINGS RATIO

4.04倍

機械整備・修理従事者(自動車整備を含む)(2025年度)

フルタイムに限ると 4.50倍。求職者1人に対して、求人が約4.0件ある計算です。

出典: 一般職業紹介状況(職業安定業務統計)・雇用関係指標(年度)2025年度(厚生労働省, 2026年公表)。ハローワーク経由、パート含む常用。

04 WORK STYLE / 働き方

働き方と、制度の変化

残業は製造系で多め

超過実労働は月18時間(全職種計は11時間)。突発故障や、生産停止日の工事集中が考えられるが、理由は統計では確認できていない。

交替勤務・当番

24時間稼働の工場では夜勤・当番制があることが多いとされる(公的な割合データは未確認)。

指導役の不足

製造業の事業所の62.8%が、人材育成の問題として「指導する人材が不足している」を挙げる(2026年版ものづくり白書)。

残業の上限

一般則(原則 月45時間・年360時間)。製造業に猶予・除外はない。

05 FIELD CHECK / 見学ポイント

見学で、これを聞く。

求人票では見えにくいことを、見学やお試し勤務の日に現場の人に聞いてみましょう。

  1. Q1

    配属後、誰が教えてくれますか? OJTの計画は?

    WHY6割超の製造業事業所が「指導する人材が不足」と答えている。

  2. Q2

    突発の呼び出しや休日工事は月に何回くらい?

    WHY当番制・呼び出しの実際は現場の保全員に聞くのが一番。

  3. Q3

    担当は機械系・電気系のどちら? 何ラインを見ますか?

    WHY身につく技能と忙しさが変わる。

  4. Q4

    技能検定や電験の受験費用・手当はありますか?

    WHY資格が昇格要件になっている会社もある。

この職種の職場を、見学してから選ぶ。

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NOTE / 数字を読むときの注意

  • 「設備保全」単独の統計はありません。求人倍率は自動車整備を含む「機械整備・修理従事者」、賃金は「はん用・生産用・業務用機械器具・電気機械器具整備・修理従事者」の値です。
  • 都道府県別の賃金は標本が小さく年ごとの振れが大きいため、このページでは載せていません。
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